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21世紀の曙日本
2016年08月10日(Wed)
【日中、ラオス支援でつばぜり合い “日本製”発電所の横で中国が突貫工事】
外資導入による経済成長を進めるラオスで、中国が影響力拡大に向けて援助を拡大している。今年は東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国を務めるなど、外交面でもラオスの重要性が増しているためだ。ラオスの発展に長年関与してきた日本は、「質」を重視した支援を模索して対抗している。(ビエンチャン 吉村英輝)

 首都ビエンチャンから車で1時間半。幅468メートル、高さ70メートルのダムが姿を現した。ナムグム川をせき止めた貯水池は370平方キロメートル。1971年運転開始の水力発電所には日本が構想段階から関わり、無償・有償の協力を続けてきた。

 発電所の隣接地では、中国支援による新たな発電所の建設が進んでいた。

 「トンネルを掘り、貯水池から水を引き込む計画だ。2019年をめどに発電タービン2基が稼働予定だが、突貫工事が続いているので早まるだろう」

 案内してくれた発電所の運転主任が指さした山肌は削られ、ダムから流れる川には工事用の橋があった。掲げられた赤い看板には、漢字で「安全第一」の文字。「ほとんどの労働者は中国企業が本国が連れてきていて、内部の様子は分からない」という。

   
◇    ◇

 1975年の社会主義革命で樹立された現ラオス政権は、86年に市場経済へと方針転換したが、タイやベトナムに工業化で出遅れている。国土の8割が山岳である内陸国ラオスにとり、周辺国へ売電して外貨を稼ぐ水力発電は、鉱物と並ぶ主力輸出産業で、発電容量の拡大を急いでいる
現在は155メガワットの発電所は、日本の支援で2017年をめどに6基目のタービンが増設される予定。運転主任は「ほとんどの機器は日本製で、発電開始時からトラブルもない。新設備も信頼できる」と話す。

 ただ、中国が建設中の新発電所は中国製で仕様も異なる。「完成後は新たな運転チームを組織し、別々の制御室で操作することになる」(運転主任)。日中の“支援合戦”のはざまで、やりくりを迫られそうだ。

   
◇    ◇

 中国は昨年、ラオスとの間を結ぶ鉄道建設でも合意した。先月ビエンチャンで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会議の会場は豪華な造りが目を引いたが、これも中国が設計・建設した。中国は南シナ海問題に関する仲裁裁判所の裁定に声明で言及しないようラオスに働きかけ、「勝利した」(中国外務省)としている。

 一方、ビエンチャンの中心部の広場で開かれている朝市では、有機農業栽培の野菜が人気を博している。日本は専門家を派遣して2013年から認証制度の整備などを支援。労働人口の7割を占める農業の持続的発展を支える狙いだ。

 1965年からの青年海外協力隊事業など、長い支援実績を誇る日本。国際協力機構(JICA)の村上雄祐・ラオス事務所長は「環境配慮などバランスのとれた成長への支援が求められている」と、関与の強化を探っている。

10:06
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